もともと「伝えたい」という心はありませんでした

この心が変わたのは、友だちが苦しんでいる時でした。僕には何ひとつ力になってあげられないと、わかったからです。僕がつらい時、神さまがいつも僕を励まし、強めてくださる。この神さまを、友だちにも体験してほしい。こう願った時から、友だちに福音を伝えたいと考えました。しかし実際、伝えることは難しいものです。福音に結びつく話題は、普段の会話には、全く出てこないからです。どのように福音を伝えたら良いのか、悩みました。

僕が最初に考えたのは、僕の信仰を相手に気付いてもらうことでした。一緒に、ご飯を食べる時には、できるだけゆっくり祈ります。「日曜日は何しているの?」 相手にあえて質問します。すると、友だちも「お前は?」。同じ質問を、返してきます。そこで、「教会に行っているよ」と答えることができます。

僕がイエスさまを信じていることを、友だちも少しずつ理解するようになりました。すると、祈りについて聞いてくる友だち。教会について尋ねてくる友だち。少しずつ、彼らから、質問が返ってきました。それがきっかけで、友だちに福音を伝えることができました。

以前、聖書を読む時、ここまでは僕と関係のあること。でもここからは僕とは関係ない…。こう、割り切って、聖書を読んでいました。福音を伝えることも、僕とは関係がないことでした。

しかし実際に福音を伝えた時、聖書の語ることで、僕には関係ない箇所は一つもないことがわかりました。伝道を始めて、信仰が大きく成長しました。神さまの愛を、より深く知ることができました。

ーテラオくん